子供が「犬を飼いたい」と言ったら何と答えますか?
久しぶりの投稿にしてはちょっと唐突すぎましたね(笑)みなさまお久しぶりです。
さて、これを読んでいる方の多くはきっと「子ども」の立場の方が多いと思いますが、保護者の方がいらっしゃれば、ぜひ一緒にご一読くださいませ。
ということで、「犬を飼いたい」です。何と答えますか?
何かの条件を提示する方もいるでしょうし、頑張ったご褒美っていうのもあるかもしれませんね。
〝どうせ〟やらなきゃいけないことを。
ボイスアクションスタジオでは
「じゃあ、犬を飼う前に〝1年間〟毎朝散歩の練習をしよう」
と答えます。
「だって、飼ったらどうせ〝一生〟やらなきゃいけないんだから。」
最初の数週間は目覚まし時計をかけて、一緒に起きて、一緒に散歩をします。当然犬はまだ飼っていないから本当にただの散歩ですね。
どんな犬種を飼うか、犬と一緒にどんなところに行きたいか、そんな話をたくさんするでしょう。もしかしたら、先にリードやちょっとしたペットグッズくらいは買ってあげるかもしれません。
しばらくすると、子どもは寝坊をしたり体調を崩したりするでしょう。そして雨の日や荒天の日があって散歩に行けない日も出てくるかもしれません。
そうやっている内に、子どもは犬を飼うことの本当の大変さを痛感していきます。すでに挫折してしまっている場合もあるかもしれません。
自分で言ったこともできない情けなさや、恥ずかしさを感じ、自信を失う子どももいるでしょう。
でもそれは、本当に犬を飼いたいと思っている〝ダイヤの原石〟と言える子どもの場合。
ほとんどの子どもは「1年間の散歩」という言葉だけで諦めて、行動しないのだから。
大人の出番
そんな〝ダイヤの原石〟が挫折してからが私たち大人の出番です。
なぜ継続させてあげられなかったのか?
どうすれば継続させてあげられるのか?
朝が早すぎたんじゃないか?
散歩の距離が長すぎたんじゃないか?
履いている靴が痛いんじゃないか?
…などなど。
子どもに散歩を継続させてあげるためのことを考えて、さまざまな要素を調整し再チャレンジしてもらえるように促します。自信を掴むまで。挫折を乗り越えるまで。
ボイスタの根幹
もうお察しですね。そうです。
この考え方がボイスタの根幹です。
ボイスアクションスタジオでは「日々の積み重ね」に最も重きを置いています。もっと言えば「日々の積み重ねでレッスン生が自信を得る」ためのカリキュラムを準備しています。
それは、なりたい自分になるために過ごす「積み重ねる日々」こそ子どもの成長にとってとても貴重であり、次世代を担う子どもたちに「継続は力なり」を実感させてあげることが私たち大人の役割のひとつだと考えているからです。
「コツコツ」とか「地道な努力」とかが苦手だ、一生無理だと思っていたレッスン生がコツコツと宿題を積み重ねて自信を手に入れた時の変化ほど嬉しいものはありません。
本当に美しい変化です。
本質は変わらない。
話は変わって、SNSやYouTubeも含め色んな声優の育成界隈(?)では
(犬を飼うための)散歩に向いている人
(犬を飼うための)散歩の歩き方
(犬を飼うための)散歩の呼吸法
(犬を飼うための)最適なペットショップ
(犬を飼うための)散歩に適した時間帯
(犬を飼うための)散歩をするならこの公園
(犬を飼うための)散歩に合うシューズ
などなど…
書きながらちょっと笑っちゃいましたが、「犬の散歩」に置き換えたらこんなことを言っているところが多い気がしています。
もちろん、事務所直轄の即戦力を求めている養成所さんですと、かなり細かく、しかも高い要求が課されると思いますが、それはあくまでも「毎日散歩ができる方向け」なんだろうなと思います。
怖いならやめた方がいい。
「高舘真凜への質問 #03」で
〝あのホームページを見て怖いと思うんなら、怖いままでいいじゃないですかね?〟
と高舘さんがおっしゃっていますが、まさにその通りです。
「犬を飼うために毎日散歩すること」が〝やる前から〟嫌なら、怖いなら、飼わないほうがいい。
声優なんて目指さない方がいい。
だって「プロはそれが日常」なのだから。
それとも、そんなプロの日常から目を逸らして、〝毎日散歩しなくていいプロ〟になるために〝怖くない〟ところに行きますか?
有名アニメのアフレコができたり、有名声優さんが講師だったり、大きな劇場があって、たくさんオーディションが開催され、あなたがしたいことをそれ以上に準備してくれて、あなたを温かく包んでくれる、アニメのお話ができるオトモダチが沢山できそうな、そんな〝怖くない〟ところに行きますか?
私たちはそんな〝怖くない行き先〟を夢と呼んで進んだ先の人生を考えると、それこそ恐ろしいですが。
ボイスタの1次審査
この〝怖い〟ホームページこそボイスアクションスタジオの「1次審査」です。
内容を理解して〝人生を変えたい〟というチャレンジ精神を持って入所されるレッスン生を私たちは全力でサポートします。
一方で、宿題割Aを達成している福田さんや高舘さん、宿題割Cを達成した2022年度生たちがプロとして生活できる可能性が高いとは全く思いません
いろんな場所で、いろんな人に〝選ばれず〟に苦しい時間を過ごすでしょう。プロとは〝なれるモノ〟ではなく〝選ばれ続ける者〟のことなのだから。
でも、そんな苦しい時ボイスタで掴んだ自信が彼女たちを支えてくれると信じて疑いません。
2023年度春季(4月スタート)の入所申込を近いうちに開始する予定ですが、どうかしっかりと考えて検討していただければ嬉しく思います。
繰り返しになりますが、ボイスアクションスタジオは「日々の積み重ね」に最も価値を置いています。
どうか「犬を飼うために毎日散歩すること」が〝怖くない方のみ〟入所をご検討くださいませ。